聖地巡礼Ⅱ(永平寺への旅)

今回の旅の目的

前回の旅の目的は京都の大学に入学した娘の入学式と高野山

今回の目的は3つ。ゴールデンウイーク中に帰省しなかった娘たちの様子をうかがう

ことと永平寺での参禅研修,そして富山のお寺に嫁いでいる従姉妹に会うこと。

1日目(5月12日)

前回と同じように自宅から新門司港までは高速。名門大洋フェリーで大阪南港へ。

瀬戸内海航路は他にもあるのだが,名門大洋フェリーが一番リーズナブル。

2日目

大阪南港に着いたら大阪に就職した娘に自転車を届ける。この自転車は母親が

子供たちを載せていた思い出のチャリ。20年ほど車庫の中に眠っていたものをリフレッ

シュした。

 

自転車を届けたらそのまま永平寺のある福井に向かうか京都に住む娘たちのところに行

くか決めかねている。そのまま福井に向かって酒場放浪記で紹介された居酒屋「まごこ

ろ」にも行ってみたい。

3・4日目

永平寺での参禅研修に参加後,富山のいとこのところへ向かう予定。

その後は京都の大学に通う娘たちの様子をうかがいに行くかどうするか未定。

気ままな旅ができるのもキャンピングカーならでは。

さあ,今回はどんな出会いが待っているか楽しみだ。

新しい職場

どうして福祉関係の仕事に?

 のりさんの前職は中学校の先生。社会科の先生として採用されたのだが,3校目の学

校で,縁あって特別支援学級(当時は「特殊学級」)の先生をすることに。これがはま

った。それまでほとんど関りのなかった世界だったが,支援学級の子供たちや保護者と

関わるうちにのめりこんでいった。

 以来,およそ25年特別支援教育に携わってきた。そして,退職後は就労支援施設で

働いてみたいと思うように。知的支援学級の子供たちの多くが就職するところだ。

 そのつもりで昨年度末から就職活動を始めた。ところが,就職面接のときに,実は

今年度から放課後等デイサービスを立ち上げる予定なんだけど,そこを手伝ってもらえ

ないかと逆提案。放課後等デイの対象がほとんど小学生であることに一抹の不安を抱え

ながらも,求められるとこで働くのが一番かもと思って二つ返事で承諾。

 初顔合わせ

 施設開所を1か月後に控えた一昨日,初顔合わせとなった。一緒に働くことになる二

人の方を含めて5人で食事を交えながらそれぞれの経歴や家族の話をするうちにお互い

が打ち解けてきた。他のお二人は福祉関係での経験もあり,会話で交わされる専門用語

に???。

 5月末に研修が1日,施設の内覧会(3日間)のうち1日に参加,というのを経て6

月から仕事開始となる。手探り状態での仕事になると思うが,自分の経験を生かせる部

分でベストを尽くしたい。

鑑真と酒場放浪記聖地巡礼(1泊2日の旅③)

道の駅「山川港活お海道」は断念

 居酒屋「和ゆう」で食事の後は目の前

の道の駅で車中泊の予定だったが,駐車

している車が「0」。しかも,トイレが

真っ暗(センサーで点灯するだろうが)。

初めての道の駅車中泊ということもあり,

不安が先行してここは断念。指宿にもう

一つある道の駅「いぶすき」へ。こちら

は先客も10台ほどとまっていてトイレも

常時点灯。安心して車中泊できた。

 翌日は,介護が必要になってきた母親

と同居している”かみさん”と合流して大

隅半島へ。

南九フェリーで雄川の滝へ

 

 南九フェリー(山川ー根占)を利用し

て向かったのは「雄川の滝」。地元に

いながら私たち二人ともフェリーも滝

も初体験。50分ほどの船旅は,開聞岳

知林ヶ島を今までと違う角度から眺

めることができて大満足。

 

 根占港から雄川の滝駐車場までは途

中離合できないほどの細い道も通りな

がら車で15分。駐車場から滝までは徒

歩で20分。かねて運動不足の夫婦は気

合を入れて進んだ。カウントダウンさ

れる滝までの距離を示す標識を頼りに

進むとそこには絶景が。どうやったら

こんな景色ができるのかと,夫婦二人

して自然の造形に圧倒された。

鑑真と酒場放浪記聖地巡礼(1泊2日の旅②)

 のりさんは”下戸”。ビールコップ1杯は私

にとって”致死量”と公言しているほど。

 にもかかわらず吉田類さんの酒場放浪記

をほぼ毎週見ている。酒は飲めないけどつ

いつい見てしまう。類さんが食べているも

のがたまらなくおいしそうなのだ。

 そこで,退職後の楽しみの一つは酒場放

浪記で取り上げられてた店を始め,旅先で

居酒屋をめぐること。

居酒屋 和ゆう

  

 記念すべき第1回は指宿市山川の

「和ゆう」酒場放浪記で登場したわけで

はないが気になっていた場所。理由は,す

ぐ目の前に道の駅があって車中泊可。

 早速訪れると常連さんと思しき方が座っ

ているカウンター席に案内された。常連さ

んはペット同伴。話を聞くと,元々猟犬と

して飼われていた犬種とかで,おとなしい

わけではないとのことだったが,とてもよ

くしつけられていた。

 何を注文しようかと決めかねていたら常

連さんから「鳥刺しが珍しくておすすめ」

とのこと。出てきた鳥刺しにびっくり。最

初は削り節がたっぷりかけてあるのかと勘

違いしたほど(山川漁港はカツオの水揚げで

有名)。話を聞くと,一度凍らしてスライス

してあるらしい。常連さんのおすすめに間

違い無し。

鳥刺しの他に焼きおにぎりと貝汁(自称”

下戸セット”)でお腹も心も満たされた。

 下戸セットから卒業できる日がくれば

いいのだが・・・。

鑑真と酒場放浪記聖地巡礼(1泊2日の旅①)

鑑真記念館

  

 最近,永井路子さんの「氷輪」という小

説を読だ。地元にありながら一度も訪れた

ことが無かったので,鑑真ゆかりの地に行

ってみることに。

 6度目の渡航で鑑真が漂着したのが現在

南九州市坊津町の秋目港。周囲を山々に

囲まれた小さな港。曲がりくねった山道を

車で行ってもそこそこの時間がかかる。

 奈良時代,中国(唐)からこの地に漂着し

て奈良の都に向かった鑑真。当時の中国で

戒律の僧として高名であったにもかかわら

ず,そして,5度も渡航に失敗したにもか

かわらず,日本に仏教の戒律を伝えようと

したその志の高さには表現する言葉もない。

 鑑真が流れ着いたこの地では映画「007

は2度死ぬ」のロケが行われたようで,そ

の記念碑が立っていた。私が訪れた前日に

は米英を始め8か国から集まった人々がツ

アーで訪れたらしい。…②に続く

第2幕 開幕(5泊6日の旅Ⅱ)

コインパーキングで車中泊

 入学式の夜は焼肉屋でお祝い。入学式を終えた三女と同じく京都の大学に進学してい

る次女,大阪の大学院を卒業した長女も交えてのお祝いとなった。その日の夜は次女が

住むマンション隣のコインパーキングで車中泊。何と翌朝8時までに出庫すれば200

円で済むとのことで即決。ここでも同僚から贈られた寝袋が大活躍。感謝・感謝。

いよいよ高野山(4日目~5日目)

  

 歴史小説にドはまり中ののりさんは,司馬遼太郎さんや夢枕獏さんの小説を通して

空海さんのもとを訪れてみたかった。少しでも空海さんに触れるべく,宿泊は宿坊。

2食とも精進料理でもよかったが,夜の高野山散策もかねて地元の食べ物屋さんへ。

 これがよかった。たまたま飛び込んだ食べ物屋さんではいろいろな出会いが。

そこが居酒屋と気づいていないのりさんはカレーライスを注文。

 食べながら,あれっ?俺のスリッパはどこ?と足元をきょろきょろしていると,たま

たま隣に座ったオーストラリアからの二人連れの方が「靴は外の靴箱で脱いできたはず

ここはスリッパは無かったよ」と教えてくれた。そこから夫婦と思しきお二人と話がで

きた。東京や大阪を観光して高野山に来たご夫婦は,明日からは四国を自転車で巡るそ

う。そのバイタリティーに脱帽。

 もう一つの出会いは,常連さんと思しき3人の男性との会話。話の中で,のりさんと

同郷の人がいることもわかり,地元の話で盛り上がった。そして,いずれ自分はキャン

ピングカーで日本中を旅しながら酒場放浪記で登場した居酒屋をめぐりたいという話を

したら3人連れのリーダーと思しき人が,「居酒屋巡りをしたいという人が居酒屋で

カレーを食べてるってどういうこと?」という突込みが。

 こんな出会いがあるから旅は面白い。

 宿坊に戻って翌朝は護摩行体験と精進料理の朝食。家内安全と厄除け祈願を護摩木に

書いて煩悩を焼き尽くしてもらった。

第2幕 開幕(5泊6日の旅Ⅰ)

 38年間務めた仕事を3月で早期退職。次の就職先は決まっているが,

仕事開始は6月。この2か月は天の神様がくださった贈り物に違いない

と思い,かねてから温めていた計画(日本各地の仏跡をめぐる旅)を

実行に。

船出と車中泊(1・2日目)

      

 退職を見越して購入していたキャンピングカーと一緒に北九州の

門司港から大阪新港へ。瀬戸内航路ということもあって穏やかな

船出となった。

   大阪新港からは高速道路で京都までナビを設定したものの,都会の

高速道路は分岐が多くて道を間違え,いったん下道へ。ナビを再設定

して何とか京都の娘のマンションにたどり着いた。

 その日の夜は京都のRVパークに宿泊。車中泊も初めて,RVパークも

初めてだったが,退職時に同僚から贈られたシュラフが大活躍して

心地よく熟睡。感謝・感謝。

娘の入学式(3日目)

 仏跡をめぐることも今回の旅の目的だが,第1の目的は4月から京都

の短大へと進学した娘の入学式への参加。しかし,前日に大学のホーム

ページで確認すると,保護者の参加は控えてほしいと・・・。

 何かと抜けているのりさんにはちょくちょくあることで,このポン

コツぶりは還暦を間近に控えていても変わらない。スーツ持参で臨ん

でいたので入学式開始前に校門の前で写真撮影。

 家を出るとき,のりさんのポンコツぶりをよく認識しているかみさん

から「忘れ物は無い?ワイシャツは?」との念押しがあったのだが,

それ以前の問題だった。(次回に続く)